終活というと、葬儀やお墓の準備だけをイメージしがちですが、私も所属しております「終活カウンセラー協会」では、終活を次のように定義しています。
『自分の終焉をしっかり見つめ、今をよりよく、自分らしく生きるための活動』
つまり、人生の「これまでのこと」を整理して「これからのこと」を考えて生きていくことと言い換えることもできるでしょう。
「これからのこと」には、自分の介護のことや入院した場合のこと、施設に入った場合のこと、財産のこと、葬儀やお墓のことなどがあります。こういった「これからのこと」については、子供たちがいるのであれば、子供たちと一緒に“考える”ことがとても大切です。
そのきっかけとして「終活」というワードを是非利用してほしいと思います。

親と子が一緒に終活を考え、すすめることを通じて、互いの考えや想いを理解する一助になるのではいでしょうか。このようなことから、私にとっての「終活」は、相続対策の入り口であると同時に相続対策そのものであるといえます。
自分だけでは手を出しにくい、ついつい後回しにしてしまう「自分の相続」について、法律的なアプローチだけではなく、もっと身近な、身の回りの生前整理や、エンディングノートの作成などを通じて、相続の対策をもっと身近なものにする、そんな終活を私はお手伝いしたいと考えています。